日本の改革

日本の改革に関するブログです。あるべき改革や政策等について考えていきます。

共産党が中国批判するも、一党独裁は批判せず、日米安保は反対のまま。共産党頼りの立民・国民もダメで、安倍政権は親中…

共産党が中国批判を強めていますが、日米安保条約を否定する共産党と組む限り、実効性のないポーズに過ぎません。

共産党の中国批判はただのごまかし

共産党が中国批判を強めています。共産党大会で、16年ぶりの党綱領の改定案を提案、その中で、中国の覇権主義を批判している、と、志位委員長は言っています。尖閣諸島海域への侵入をやめろとも言っています。

共産が党綱領改定案 中国の覇権主義批判 党大会開幕 - 毎日新聞

日本共産党第28回大会特集|エントリー│日本共産党中央委員会

政府と自民党が、一応は日米同盟を強化しながらも、一方で、中国への露骨なすり寄りを見せて一帯一路に協力し、習近平国賓として4月に招いて「第5の政治文書」まで作ろうという現状を踏まえれば、中国批判をしないよりはした方が良いのは確かです。

しかし、共産党の中国批判はただのごまかしです。急に中国批判を始めた動機は、旧民主系の野党への忖度です。連合政権を作ると言っているので、外交安保で現実的なところを見せようとしているポーズです。

そもそも、共産党の綱領改定案では、中国を名指しで批判などしていません。「いくつかの大国で強まっている大国主義・覇権主義は、世界の平和と進歩への逆流となっている」と言っているだけで、志位氏が中国も念頭に置いていると言っているだけです。

https://www.jcp.or.jp/web_download/2019/12/202001-28th-kouryou.pdf

日本共産党は、文化大革命では中国共産党批判もしていましたが、その後、21世紀になってから変えた現在の党綱領で、改革開放で市場経済を取り入れた中国を評価していました。

しかし、去年になって、急に党綱領を変えて中国批判をすると言い出したのです。理由は、核開発だとか、東シナ海南シナ海での「覇権主義的行動」だとか、人権問題だとか、色々言っていますが、どれも以前からあった話ばかりです。実際、共産党の中でさえ、なぜ綱領をもっと早く変えなかったのだという声が上がっていたようです。

日本共産党第28回大会/綱領一部改定案 志位委員長が報告

共産党筆坂秀世氏は、中国に限らず、そもそも一党独裁国家を評価したのが間違いだったと言っていますがその通りです。綱領改定案でも、中国の政治体制を批判などしていません。

jbpress.ismedia.jp

そのうえ、日米安保条約に反対なのは相変わらずです。日米安保は廃棄すべきだと言っており、覇権主義批判は、アメリカも念頭に置いたものです。日米安保について、「野党連合政権」や野党共闘で他党に押しつけないと言って、現実路線をアピールしていますが、本質は全く変わっていません。

米中冷戦でどちらにつくかが求められている今、中国を口で批判はしても、アメリカとともに中国の覇権を挫き、自由主義と民主主義という普遍的な価値の実現を目指す気など全くありません。やはり共産主義の政党であって、中国批判は、ただのポーズです。

立憲民主党も国民民主党共産党と共闘、対中政策はあてにならず

にも関わらず、立憲民主党も国民民主党も、選挙での共闘を重視して、これに納得する姿勢を見せています。党大会には、両党ともに出席し、立憲民主党の枝野氏も、ほんの少しだけ、中国批判のようなポーズを取りました。

しかし、習近平来日の国賓待遇について、「香港や中国新疆ウイグル自治区チベットなどの人権問題でなかなか納得しがたい問題を抱えている。『実務的、政治的関係は密接にやるべきだが、国賓としてお招きするのにいかがなものか』という声が国内外にあることについて、私は十分理解する」と、何とも腰の引けた言い方にすぎません。批判があることは分かります、というだけです。

www.sankei.com

国民民主党の玉木代表は、対中国については、政府・与党と同じと言っていいくらいです。「第5の政治文書」作成に賛成、ただし、それが出来るような環境を整備すべき、尖閣、香港、ウイグル問題で、「努力」を、と言うだけ、香港問題も、双方の暴力を憂慮していますと言うだけです。

玉木雄一郎代表記者会見2019年12月25日(水) - 国民民主党

【談話】香港における暴力の激化を憂う - 国民民主党

この両党が、合流をするとかしないとかでもめても、全然意味のないコップの中の嵐にしか見えません。国民民主党の玉木氏が政策や党の形でこだわりを見せているようでも、国民民主党共産党と共闘を決めているのですから、米中冷戦でアメリカに立つというスタンスではありません。選挙ありきで筋を曲げて共産党と協力する以上、今さら、立憲民主党との政策の違いなど、ただの言い訳に過ぎません。

立・国合流間に合わず 20日召集の国会 国民は分裂含み - 毎日新聞

国民民主と共産が党首会談、政権交代に向けた共闘で合意:朝日新聞デジタル

野党 候補者調整に本腰…小選挙区 衆院年内解散にらむ : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン

共産党を含めた連合政権など不可能だし、実現すべきでもないし、旧民主も本音ではその気がありません。ということは、当面の間、日本の野党というのは、政権を取るつもりのない存在で、単なる批判勢力です。

ただ、自民党議席を少しでも削ることで自民党にプレッシャーをかけて、今のような腐敗したデタラメを少しでもやりにくくすることだけは必要です。対中政策ではダメでも、内政の問題ごとに、心ある改革派は国民民主党にも立憲民主党にもいるとは思うので、全否定はしません。日本全体の改革のためには、二大政党制のもとでは、いくら維新が頑張っても、旧民主の一部の力は必要です。

米中冷戦という大きな時代の流れの中で、アメリカに明確に味方して、中国と対峙する政治勢力がいないのが本当に残念です。共産党のような口だけの中国批判ではない、アメリカと協力して、中国の一党独裁・対外侵略・人権侵害を現実に変えようとする政治勢力の出現が待たれます。