日本の改革

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日中戦略対話で、中国が「第5の政治文書」に「一帯一路」と「新時代」(習近平思想)の明記を要求か:文書作成も習来日も反対!

習近平の来日時の日中「第5の政治文書」、外交当局間で議論開始との報道。中国が「一帯一路」の明記のほか、中国政府・中国共産党を日本に批判させないことが目的であり、絶対に反対です。

「日本が中国の国内問題を政治カードのように使うのは看過できない。(文書で)クギを刺す必要がある」

外務省の秋葉剛男外務事務次官は1月14日、中国の楽玉成外務次官と日中戦略対話を開き、4月の習近平来日に向けた環境整備で一致しました。「中長期的視点に立って,日中二国間関係及び地域・国際情勢等について,忌憚のない意見交換」をしたそうです。

日中戦略対話の開催(結果) | 外務省

中身は非公開ですが、朝日新聞が中国外交筋に取材しています。それによると、「第5の政治文書づくりに向けたキックオフの議論」があったそうです。

朝日の記事によると、中国政府はこの文書で、ロシアとの共同文書同様、「新時代」と「一帯一路」の文言を入れようとしています。

共産党関係者は「日本が中国の国内問題を政治カードのように使うのは看過できない。(文書で)クギを刺す必要がある」と話しているそうです。つまり、台湾、ウイグルチベット等の問題で、日本が中国を批判できないようにする意図があります。

日本の外務省幹部は、「何も決まっていない。文書が前提ではない」と「打ち消しに走った」と朝日は書いています。胡錦涛時代の2008年の第4の文書より後退しないようにしたい、という趣旨のようですが、文書作成自体に反対とは言っていません。

digital.asahi.com

私は、この「第5の政治文書」作成に大反対です。中国の侵略政策を日本政府が公認することにつながり、日本国民が中国政府や中国共産党の批判をすることさえ押さえつける内容が入りかねないからです。本ブログで、この文書作成の動きを批判してきた通りです。

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「第5の政治文書」に、「新時代」と「一帯一路」という文言の明記を求めたというのは、全世界的な侵略と人権弾圧を内容とする「習近平思想」なるものを受け入れ、それを形にした「一帯一路」に、これまで以上に積極的に協力しろ、ということです。

「新時代」という言葉は、習近平の言い出した「新時代の特色ある社会主義」という言葉から来ています。遠藤誉氏によると、「新時代」の意味は、「毛沢東時代」も「鄧小平時代」も終わり、新たに中国が経済強国、軍事強国として「強国化」した時代です。これを「習近平時代」と位置付け、「アメリカに追いつけ追い越せにより、まもなく中国が世界の「ナンバー1」になることを示唆している」ということです。

www.newsweekjapan.jp

つまり、「新時代」というのは習近平思想を表現しており、習近平思想というのは、アメリカに代わって中国が世界の覇権を握る、ということです。中国は、そんなとんでもない方針を日本に受け入れさせようとしています。

習近平独裁国家・中国が世界の覇権を握るというのは、中国に各国政府が主権を十分に主張できなくなるばかりか、各国の国民も、中国政府や中国共産党への批判が出来なくなる、ということです。

先の台湾総統選も含め、中国は、マスメディアやソーシャルメディアを通じて、中国の国内だけでなく、外国の諸国民にも中国批判をさせないよう、工作をしかけています。それが中国の言う「新時代」の姿です。

West studies Beijing’s disinformation campaign in Taiwan looking for clues into its cyber playbook | South China Morning Post

https://www.rand.org/pubs/research_reports/RR2713.html

「一帯一路」は、言うまでもなく、この邪悪な習近平思想を実現するための手段です。安倍政権は、この方針に表立って協力すると言ったら批判されるので、「第三国協力」等と姑息な言い換えをして、既に一帯一路に協力しています。これについても本ブログで、繰り返し強く批判してきました。

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中国は、これまで以上に大っぴらに、正面から「一帯一路」政策の一員として日本が加わって、中国による各国侵略の先兵となるよう、正式な外交文書に、この言葉を明記させようとしています。

安倍政権は、日本を習近平思想で縛る「第5の政治文書」作成を進める売国政権

この「第5の政治文書」の話、随分前から報道はありました。

安倍総理は、二階派公明党への忖度なのか、習近平を何としても来日させようという間違ったこだわりを見せ続け、尖閣の問題を事実上黙認するような形で、昨年6月に、ようやく習近平から来日の約束を取り付けました。

安倍総理の発言「日中関係は完全に【正常な軌道】」は、尖閣についての敗北宣言だった? - 日本の改革

その後、中国大使が9月末に、「第5の政治文書」を検討している、という記事が日経に出ました。

日中「第5の文書」検討 来春の習氏訪日で、中国大使に聞く 「パートナー意識」育成強調 :日本経済新聞

11月1日には、日経が、日中両政府が「第5の政治文書」をつくる検討に入った、と報道。この時点で既に、「新時代」、「一帯一路」の文言を入れようとしている、と報じられていました。冒頭の朝日の記事は、年明けになっても着々とその方向で作業が進められていることを裏付けています。中国の意図は明らかで、米中冷戦で苦しいので日本を抱き込もうということです。

www.nikkei.com

昨年12月の日中首脳会談後、安倍総理は、「第5の政治文書」については「現時点で何も申し上げることができない」とごまかしましたが、今回の会談を踏まえ「各分野での成果が上がるよう、日中双方で一つ一つ努力していきたい」と言うのですから、文書作成をしようとしているのは見え見えでした。

www.nikkei.com

日中首脳「平和と安定に責任」 習氏、20年春に国賓来日 :日本経済新聞

首相、来月訪中へ 日中「第5の文書」、米の理解が前提 :日本経済新聞

こんなことを絶対に許してはいけません。安倍総理が文書について明言せず、外務省も「何も決まってない」と逃げるのは、国民の強い反発を予想しているからです。報道には少しずつ出ていても、まだ日本国民のほとんどは、自分達の自由を大きく制限しかねない恐ろしい合意が、日中政府間でされようとしていることに気付いていません。政府は、それを良いことにひそかに話を進めています。

私は、以前のブログでは、習の来日を前提に、習に見せる趣旨で香港支持のデモをすべきと書きましたが、端的に、習来日反対と改説します。私が想像する以上に、習近平国賓来日への反発が強まっているからです。

第二のペンス演説は香港民主化を力強く支持、安倍政権はますます親中路線:日本国民は来春の習近平来日時、日本中を香港の旗と黒Tシャツだらけにしませんか? - 日本の改革

習近平国賓としての来日については、さすがに反発が強まっていますが、「第5の政治文書」についても、国民がはっきりと拒絶することが大事です。