日本の改革

日本の改革に関するブログです。あるべき改革や政策等について考えていきます。

女系・女性天皇、政府は密かに有識者に打診中。安倍総理がグズグズするうちに、自民党内からフライングで容認相次ぐ。

女系・女性天皇に自民から賛成の声が上がる中、政府は有識者に非公式の意見聞き取り中です。聞き取り結果を国民に公開し、早急に皇室典範を改正し、女系・女性天皇を容認すべきです。

自民党の大物議員達が、公然と女系・女性天皇容認と言い始めた

政府は女系・女性天皇の容認を密かに有識者に打診し、その後、自民党の大物議員達から、女系天皇容認の声が相次いでいます。落としどころは、「現在の皇位継承順位は変えずに、将来の女性天皇認め、可能なら女系天皇も認める」という形でしょう。イメージとしては、次世代の皇位継承順位は悠仁様一位のままで、愛子様皇位継承者に加わる、ということです。

まず政府の動きです。

去年11月17日の読売新聞は、政府が、安定的な皇位継承策の検討に向け、有識者への非公式の聞き取りに着手した、と報じています。既に複数の有識者に、女系・女性天皇の容認や女性宮家創設について、意見を聞いたということです。

【独自】皇位継承 非公式聞き取り 有識者…本格議論 立皇嗣の礼以降 : ニュース : 令和・新時代 : ニュース : 読売新聞オンライン

本ブログは、女系・女性天皇は圧倒的な世論の支持があるので、政府・自民党はこれを無視できず、結局は女系・女性天皇容認は実現する、皇室制度という伝統を守るためにはそうすべきだ、と書いてきました。

女系天皇・女性天皇を認めることは、国民を分断するのではなく、国民を統合する。愛国者が目指すべきは、論争での勝利ではなく、国民の統合。 - 日本の改革

そして、昨年10月下旬に、政府が非公式に有識者に意見を打診し、今年4月に本格的な議論を始めるという報道につき、政府を批判しました。菅官房長官が即位に関する一連の式典後に速やかに議論を始める、としていたのに議論開始が遅すぎるし、非公開の意見聞き取りもおかしい、という趣旨でした。

皇位継承の順位は当面そのままでも良いから、ただちに女系・女性天皇の議論開始を! - 日本の改革

しかし、今となっては、政府の方針も、やり方によっては理解できると思うようになりました。

まず、非公開で有識者に意見を聞いたことについてですが、うるさ型の保守派を説得して、女系・女性天皇容認の地ならしをしているのであれば、必ずしも反対しませんし、どうもそんな趣旨ではないかという気もします。

また、菅官房長官は、「即位に関する一連の式典」が終わった後に安定的皇位継承の議論を開始する、と言ってきました。これをメディアは当初、去年11月の大嘗祭が終わったら、と報じてきました。私もこれを鵜呑みにしてしまい、「本格的な議論は2020年4月以降」という報道を見て、菅官房長官はウソつきだ、と書きました。

しかし、来年4月というのは、秋篠宮殿下が皇位継承順位1位の皇嗣となったことを知らせる来年4月19日の「立皇嗣(りっこうし)の礼」の後、ということのようです。これも「即位に関する一連の式典」に含めるなら、一応、ウソはないことになります。

また、秋篠宮殿下が皇位継承順位1位の皇嗣とする式典が終わってから議論をする、というのは、現在の皇位継承順位を変えない、という政府の方針(2019年7月27日読売新聞)と整合性を取ろうとしてのことなのでしょう。

皇位継承順位を維持へ…政府、秋にも議論着手 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン

こうした経緯を見れば、政府の本音は恐らく、「次の世代の皇位継承順位は、一位は悠仁様だけど、女性天皇も認めて、愛子様皇位継承者に加える、出来れば、将来の女系天皇も認める」、というところなのでしょう。

このため、「現在の皇位継承順位は変えない」という建前が来年4月の式典で確実になってから、議論を始めることにします。また、それまでの間に、女系・女性天皇反対論者の顔も立つように、密かに個別聞き取りで賛成の言質をとって、あんまり悪口言わないでね、と因果を含める根回しもやっておきます。

あとは、4月以降の議論でまだ反対する人がいたところで、世論の8割が賛成なのだから、むしろ国民は大歓迎、何なら支持率アップさえ見込めるかも、というのが、安倍総理の計算だったのではないか、と思います。

ところが、そんな悠長なやり方でグズグズしているうちに、自民党内から公然と女系賛成の声が上がりました。

自民党甘利明税制調査会長は去年11月24日、「男系を中心に継承順位を付け、最終的な選択肢としては女系も容認すべきだと思う」と述べました。また、自民党石破茂元幹事長は去年12月26日、「皇室が途絶えることは国の本質が変わることだ。女系だからダメだという議論には賛同していない」と述べて、「女系天皇」の容認を含めて議論すべきだとの考えを示しました。

自民・甘利氏「女系天皇も最終選択肢で容認すべき」 :日本経済新聞

皇位継承「女系だからダメの議論に賛同しない」 石破氏 - 産経ニュース

甘利氏は安倍総理に近いから、政府に反対と言うより、「皇位継承順位変えずに女系・女性も認める」という政府の落としどころを、フライングで発信して自分のアピールをしようとしたんでしょう。石破氏は、はっきりと反安倍で、これも政府の落としどころは恐らく意識しつつ、自分が早くから主張してた通りだ!と言えるようにしているのでしょう。

いずれにしても、着地点が見えてきて、政府がやたらに時間をかけているので、それなら先に言ってしまえという形で、自民の大物議員達が、世論にちゃんと沿ったことを言い始めました。ちなみに最近の世論調査では、11月8~11日の時事通信の調査で、男系男子にこだわらないという人が76.1%、自民支持層でも71.9%です。

www.jiji.com

神道政治連盟日本会議も、実は安倍総理に無視されている

『選択』1月号は、神道政治連盟が、安倍政権下で、実は自分達の主張をほとんど実現できていない、と書いています。靖国神社参拝は2013年の就任直後の1回だけ、憲法改正は風前の灯です。また、女系・女性天皇については、安倍総理からの禅譲狙いの岸田政調会長が、「女系天皇は慎重に検討すべきだ」と言い出したことを取り上げて、神社本庁神道政治連盟はそもそも検討さえ認めるべきでない、という立場だから、岸田氏も全然言うことを聞いていないことになるようです。

www.sentaku.co.jp

『選択』のこの記事は、神社本庁靖国神社神道政治連盟が、自分達の思うことをやってくれなくても、「安倍さんは『本当は』分かってくれている、いずれはやってくれるはず」と思い込んで、何もしてくれなくても支持し続けたのが間違いだった、と書いています。

 あとは、反対するのは日本会議くらいでしょう。それでも、女系・女性天皇にほぼ8割の世論が賛成、政府は現在の皇位継承順位変えないという条件付きで、容認の地ならしを始めた、自民党の大物議員達はバカではないからいち早く先を読んで、それならオレも賛成と言い始めた、安倍総理神道政治連盟は裏切り続けてもいる、という実態を踏まえれば、もう彼らも、いいかげんあきらめ始めているでしょう。

と言うより、神道政治連盟以上に、日本会議こそが、「安倍さんは『本当は』分かってくれている…」と思いながら、無視されても支持し続けた道化の役回りだったように見えます。何しろ、安倍総理は、既に男系男子による皇位継承を完全にあきらめたのと同義の発言を国会でしているのです。

何度でも書きますが、安倍総理自身も、皇位継承を男系男子に限る制度の維持のための唯一の方策である、旧宮家の復帰を、既に去年3月20日、国会ではっきりと否定しました。本当はこの時点で、結論は出ているのです。もう一度引用しておきます。

皇籍を離脱された方々はもう既に、これは七十年前の出来事で、七十年以上前の出来事でございますから、今は言わば民間人としての生活を営んでおられるというふうに承知をしているわけでございます。それを私自身がまたそのGHQの決定を覆すということは全く考えてはいないわけでございます。

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/198/0060/19803200060005a.html

皇位継承の順位は当面そのままでも良いから、ただちに女系・女性天皇の議論開始を! - 日本の改革

遅きに失したとは言え、いよいよ4月から、安定的な皇位継承の議論が始まります。

政府は有識者からの非公式の聞き取り結果も、いずれは国民に公開し、早急に皇室典範を改正し、女系・女性天皇を容認すべきです。

そうすれば今年は、皇室と国民の結びつきが一層強くなり、国民統合が強められます。