日本の改革

日本の改革に関するブログです。あるべき改革や政策等について考えていきます。

北朝鮮のSLBMが日本のEEZに。韓国がGSOMIAやっぱり延長と言い出したら、苦笑いして認めるべき。。

北朝鮮のミサイルが日本のEEZに落下、SLBMの可能性があります。韓国がGSOMIA通じて日本に情報共有を要請しましたが、日本はGSOMIA延長を韓国に働きかけ、韓国が希望すれば無条件でGSOMIA延長に応じるべきです。

着々とミサイル開発を続ける北朝鮮

北朝鮮のミサイルが日本のEEZに落下しました。

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が2日午前7時過ぎに、日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと発表、韓国の国家安全保障会議は「潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試射だった可能性が高い」としています。このミサイルが、日本の島根県沖のEEZ内に落下しました。

SLBMなら2016年以来で、奇襲性が高いミサイルですから、アメリカにとっても脅威です。
8月に韓国がGSOMIAを破棄した直後に北朝鮮の行ったミサイル実験については、EEZにミサイルが落ちなかったから、という理由で、安倍総理はわが国の安全保障にただちに影響がないと発表して事実上無視、平和ボケだと叩かれもしました。

「平和ボケ」の日本外交 | 【公式】三万人のための総合情報誌『選択』- 選択出版

今回はEEZ内にミサイルが落ちたのでそうもいかず、安倍総理は「このような弾道ミサイルの発射は国連決議違反であり、厳重に抗議し、強く非難する」と批判しました。

digital.asahi.com

今回のミサイルが仮にSLBMだとしたら、アメリカへの牽制の可能性も否定は出来ません。今月5日、つまり3日後に、米朝は実務者協議を再開する予定だからです。2月にハノイでの首脳会談が決裂してから8か月ぶりです。

thediplomat.com

しかし、北朝鮮の相次ぐミサイル実験は、単に交渉のタイミングを見た駆け引きではなく、着実に核ミサイルの性能を上げることを第一義的な目的としていて行われています。

黒井文太郎氏が先月初めに、これまでの北朝鮮の核ミサイル開発についてまとめています。

北朝鮮は、2017年11月のICBM発射の後はいったん対米対話路線に転じますが、その時点で既に、核爆弾については、水爆かその前段階程度の核弾頭を開発、弾道ミサイルの弾頭に搭載できる程度には小型化に成功したようです。弾道ミサイルは、日本が射程内の固体燃料型も、グアムを射程内の液体燃料型の実戦配備を宣言、アメリカ西海岸まで届くミサイルも、発射実験までは成功しています。

今回発射されたとみられるSLBMも既に2016年に実験に成功しています。

今年2月のハノイでの米朝首脳会談の決裂後、5月から8月にかけて、新型の短距離弾道ミサイルの発射実験を立て続けに行いました。このミサイルには、少なくとも2種類の新型短距離弾道ミサイルが含まれていて、いずれも、米韓のミサイル防衛システムを突破するためのものです。

黒井氏は、次の北朝鮮の開発目標は、「固体燃料ICBM」と「核搭載潜水艦」だろう、と予測しています。

https://www.businessinsider.jp/post-198292

(黒井氏の記事にも引用されている防衛省の分析結果は以下です)

https://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/dprk_bm_201909a.pdf#search=%27%E9%98%B2%E8%A1%9B%E7%9C%81+%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE+%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB+%E5%88%86%E6%9E%90%E7%B5%90%E6%9E%9C%27

このように、北朝鮮の核戦力は着実に向上しています。これを止める手段は、もうアメリカにもないでしょう。武力攻撃も主張するボルトン氏は更迭されましたし、トランプ大統領は中短距離ミサイルなら実験を問題視しないと明言、今回はSLBMなのでその言い方はできないでしょうが、今は弾劾で北朝鮮どころではありません。今週中の実務者協議も予定通りやるでしょう。アメリカの安保専門のシンクタンクも、もう北朝鮮の非核化はあきらめて、核不拡散に重点を置くべきだ、と言い始めたところもあります。

www.cnas.org

Confronting Reality: The Bitter Medicine That North Korea Policy Needs Now - War on the Rocks

GSOMIA延長への努力とアメリカの中距離ミサイル配備を

北朝鮮の非核化がもう難しいなら、日米韓で連携して、ミサイル防衛という盾と、アメリカの拡大抑止(つまりは核抑止)という矛を組み合わせて、防衛体制を更に固めるしかありません。

このため、本ブログでは、とにかく日韓の安全保障上の協力を強化し、そのためにも日韓関係の改善をすべきだ、と書いてきました。

日韓、アメリカに怒られて少し冷静に?橋下徹氏と田中均氏が示す落としどころで妥協せよ。 - 日本の改革

今回のSLBM実験について言えば、やはり情報の早期共有のため、韓国が一方的に破棄を通告したGSOMIAについて、延長するように強く求めるべきですし、韓国が図々しくやっぱり延長させてほしいと言ってきても、苦笑いして無条件で応じるべきです。

韓国が翻意する可能性は十分ありそうです。韓国の鄭景斗国防相は今日のミサイル実験に関し、GSOMIAを通じて日本側に情報共有を要請しているからです。韓国の破棄通告以降、日本側に情報共有を求めたのは初めてです。

韓国、日本に情報共有要請=GSOMIA通じ-北朝鮮ミサイル

 自民党は今日午前、党本部で北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部(本部長・二階俊博幹事長)の会合を開きました。本部長の二階氏は、「政府は『米国や韓国と緊密な連携』というが、この1カ月間どう連携してきたのか」と述べたと言います。

全くその通りで、官邸は、二階氏の言う通り、GSOMIAの一方的破棄に対して、政府が何とか翻意させて延長させるよう、更に努力すべきです。

北ミサイルに二階幹事長「断じて許せない」、自民が対策本部 - 産経ニュース

シュライバー米国防次官補が昨日の講演で、日米韓3カ国の防衛相が11月にタイで会談すると表明しました。GSOMIAは11月で期限が切れます。この防衛相会談まででに、今回のSLBM発射実験、そしてそれが日本のEEZ内に落下という事実を踏まえて、きちんとGSOMIA延長への道筋をつけるよう、努力すべきです。

シュライバー氏は日韓の対立について「利益を受けているのは中国とロシア、北朝鮮だ」との認識を重ねて示し、関係改善の必要性を訴えた、と言います。本ブログが何回も繰り返し言ってきたのは、こうした米政府の認識に対し、一日本国民なりに賛意を示し続けてきたにすぎません。

www.nikkei.com

先月号の「選択」によれば、自民党の二階幹事長は8月に内輪の会合で、日韓外交に関する官邸の姿勢に対し、「相手が子供だと思えば腹も立たないのに、いっしょになってやってるからおかしくなるんだ」と苦言を呈したそうですが、これも全くその通りです。

嫌韓「依存症」の安倍政権 | 【公式】三万人のための総合情報誌『選択』- 選択出版

今回、GSOMIAを通じて韓国が日本に情報提供を求めてきた機会を利用し、日本はGSOMIA延長を更に強く主張し、韓国が翻意して延長すると言い出したら、四の五の言わずに無条件で同意すべきです。