日本の改革

日本の改革に関するブログです。あるべき改革や政策等について考えていきます。

維新が参院選に向けて、地域政党代表を集めてアピール:小池知事・都民ファーストともいずれ組むべきです。

維新が「地域政党代表を維新候補にする」枠組みをアピール。維新候補についての話なので、都民ファーストは当然関係ありません。ただ、今後、維新が本気で日本と東京で改革を実現するには、いずれ都民ファーストと組む必要があります。

地域政党代表を維新候補として選挙に出す」下地戦略

昨日、維新の第6次公認候補予定者発表記者会見がありました。地域政党代表を維新候補として出す、という新しい枠組みをアピールしています。

この枠組みを作ったのは、選挙対策委員長下地幹郎氏です。既に、2か月くらい前から、方向性についてFACTAが詳しく報じていました。

記事によると、3月から、維新と希望の党(当時・松沢成文代表)が、横浜市で合同集会やったり、地域政党新党大地」(鈴木宗男代表)と選挙協力を発表したり、名古屋市減税日本河村たかし代表)と統一地方選で政策協定結んだりと、大阪以外の地域政党と連携を進めてきました。河村氏が「維新と新党を作る」と勇み足で言って、松井一郎氏が慌てて否定する一幕もありました。

FACTAはこれを弱者連合と冷ややかに見ていて、こんな声を紹介しています。

維新の大阪府議の話。「参院選に向けて展望がない烏合の衆が、寄せ集まって生き残ろうとしてるだけ。衆参ダブルがあったら我が身が危ない下地がその話に乗っかり、松井や馬場をそそのかしてるんやろ」

facta.co.jp

確かに現状では、弱者連合的な面は否めません。減税日本統一地方選では議員を増やしたものの市議会では少数派です。希望の党はその後事実上消滅、松沢氏は既に維新入りしています。鈴木氏は自民入りを模索しているとも言われ、下地氏の立場は、記事を引用した通りです。

しかし、私は、この動きは素晴らしいと思います。動機や現状はどうあれ、日本の改革を実現するには、各地域で自民党以外の勢力を糾合する必要があるからです。橋下徹氏が『政権奪取論』で言われる通り、各地域で首長と議会をとって、改革の成果に基づく固い支持・組織を得て、自民党に対抗できる国政政党を作るべきです。

政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書)

政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書)

 

 だから、動機や現状はどうあれ、維新は是非、各地の地域政党との連携や協力を進めてほしいと思います。

維新は関西では益々強くなる一方ですが、4月の統一地方選道府県議選で、関西以外は全敗でした。後半の市区議選ではいくらか結果は出ましたが、やはり全国的な広がりがありません。もう「維新」という名前にこだわるより、各地域の自民以外の勢力と連携する形で、改革の実現を目指すべきです。名を捨て実を取る戦略が必要です。

digital.asahi.com

今回のように、地域政党代表を維新候補として出すというのは、国政選挙を各地域でのアピールに使って、今後の地方選挙での議席増につなげることが出来るし、逆に、地域政党等の力で国政選挙の票も掘り起こせるということで、結構な話です。

なお、統一地方選での減税との覚書には、「「日本一の減税、日本一の福祉」を目指すことや、虐待やいじめをなくすため全学校への常勤カウンセラー配置に向け努力すること」が盛り込まれていました。カウンセラー以外のところはふわっとしてますが、まずはこのくらいからでないと、連携など出来ないでしょう。昔は「減税」がひっかかって連携を断ったようですが、もうそんな上から目線はやるべきではないし、できもしないでしょう。

減税と維新、政策協定 統一選で候補を相互推薦:愛知:統一地方選2019:中日新聞(CHUNICHI Web)

維新は、今度こそ都知事選と都議選で都民ファースト選挙協力を!都政で改革の実現を!

現状で、地域政党の雄は大坂維新の会です。これに疑いはありません。

大阪府議会のほか、大阪市堺市等、四つの市議会で第一党、大阪府知事大阪市堺市の二つの政令市の市長、枚方市等の7市の市長、町長も2人います。議会改革・行政改革の徹底による保育・教育の充実で大きな成果を上げ、府市一体のインフラ整備を進め、国政政党がない時期から都構想を可能にする法律まで国会に作らせるという離れ業を橋下徹前代表が行って、あとは次の住民投票の実施を待つばかり。

都構想で巨大政令市・大阪市の解体・再編成に成功すれば、必ず全国の自治体で改革勢力が力を得て、地方分権が大きく進むことでしょう。道州制移行を含む憲法改正の議論にもなるはずです。

その大坂維新の会が一つの核になって、地域政党連合を進めることが、地方でも国でも大改革を実現するためには有効です。そして、首都・東京については、東京都知事と、都議会の改革派与党の都民ファーストとこそ連携すべきです。

小池百合子都知事都民ファーストは、東京で着実に改革を進めています。知事の報酬を半減し、都議報酬を2割削減する身を切る改革を断行し、継続中です。受動喫煙防止では国を上回る水準の厳しい条例を制定、増税なしの予算組み替えで保育予算を拡充、待機児童は6割減で25年ぶりの低水準に。児童虐待防止条例やプラスチックごみ削減等、国の法律・方針に先んじて先進的な政策を打ち出しています。

大阪と比較したときに目につくのは、健康や環境等の政策の重視でしょう。行革の程度等、あそこがダメだここが違うとばかり言うよりは、「東京自民よりは全然マシ」という視点で実績を見るべきです。

なお、たびたび批判される中央卸売市場の移転問題についても、私は都知事の方針を支持します。歴代知事が進められずにいた複雑な問題を一つ一つクリアして市場移転を実現したうえ、市場の経済的合理性・持続可能性の問題に正面から取り組み、最終目標として、市場民営化を視野に入れているからです。最終ゴールはあくまで豊洲市場民営化、これも、東京自民には考え付きもしない大改革です。

政治的に見たとき、小池知事と都民ファーストの最大の業績は、自民党がほぼ全く分裂していないのに、自民党と全面的に戦争をして、この超巨大自治体・東京都の知事と議会の両方を制した、ということです。

これがいかにものすごいことか、維新の政治家の皆さんも、支持者の皆さんも、あらためてよく理解してほしいと思います。大坂維新は、昨日の橋下徹氏のメールマガジンでも紹介されていた通り、最初は自民党が分裂して出来た政党です。松井一郎氏も、浅田均氏も、東徹氏も、大阪の大物政治家の二代目です。こうした大坂の自民党ベスト・アンド・ブライテストが自民から飛び出したからこそ、選挙戦略から議会運営・党運営までしっかりしているし、橋下徹氏のすさまじい改革をしっかり支えることが出来ました。都民ファーストは、そんな好条件が全くない、本当の徒手空拳で、一部民主・自民出身者も期数が浅い、あとはまるっきり新人ばかりで、都議会自民はもとより、国政自民や区市議会の自民と戦っているのです。

このように、政策面でも、政治的にも、極めて大きな業績のある小池知事と都民ファーストに対し、維新が今度、参院選に出す東京の二人、柳ケ瀬氏と音喜多氏は何を実現したでしょうか?

柳ケ瀬氏については、大阪本部と東京維新特別党員(そのうち何人かは都民ファーストに移りました)の板挟みで気の毒でしたが、結局、都議会で持ちこたえることが出来ませんでした。私としては、柳ケ瀬氏には参院選で当選して東京維新の代表となって、都民の声をきちんと本部に反映させられるようになってほしいと願っています。ただ、言われるままのように反小池をやって、都政での結果は何も残せませんでした。

音喜多氏については、あたらしい党という政党を立ち上げたのは立派なことと思います。東京で8名、他地域で2名の議員をたった一度の統一地方選で作ったのは素晴らしい実績です。北区長選の得票数にも本当に驚きました。今回、音喜多氏が参院選で更に広げた支持をもとに、またいずれは首長選に挑戦することも出来るでしょう。

しかし、それもだいぶ先の話ですし、区・市での首長や議会第一党は難しい状態が続くでしょう。

音喜多氏は元みんなの党です。松沢成文氏が最近、以前の「みんなの党」と維新の協力というイメージで、再び「第三極」を作りたい、と言っています。

www.msn.com

関連して、維新の品川区議の松本ときひろ氏が、東京には「第三極ロス」がある、と面白いことを言って、音喜多氏も同調しています。みんなの党は消滅、東京維新は分裂を繰り返して小所帯になり、都民にはそれを残念に思っている人達がいる、という趣旨です。だから、また「第三極」を作りたい、ということのようです。

おときた駿氏の維新公認について | 松本ときひろ

東京の「第三極ロス」の中で。自分の中でブレないもの、変わってしまったもの | おときた駿 公式サイト

確かに、かつての「みんなの党」や維新が良い、という人も、東京には未だにいくらかはいるでしょう。しかし、地方政治での「第三極」というのは、大坂維新が組んでもあまり意味がない相手です。要は、与党でも、第二党でもない、三番手以降、ということだからです。それでは、都道府県や市町村で何かを実現することは出来ません。

国政政党・日本維新の会が、結局は国政で力を持てなかったのも、「第三極」に甘んじてしまったからです。あれだけ政策実現にこだわって、自民の補完勢力と悪口を言われながら頑張っても、実現できる政策はほとんどありませんでした。

今振り返れば、ドイツの緑の党のように全然政策が違うのも飲み込んで、何が何でも与党に加わるか、臥薪嘗胆して野党第一党と連携(橋下氏の言うような予備選等もつきつけて是々非々でアイデンティティ保ちながらの連携)して政権交代を狙う等、異次元の覚悟が必要だったのかもしれません。「第三極」、「第四極」は、結局は批判だけしていれば良い気楽な立場でしかなかったのです。国政維新がやっていることは、結局は、都議会で少し前まで柳ケ瀬氏、音喜多氏がやっていたことと同じです。維新が目指すべきは、大阪同様、あくまで「第一極」での改革実現です。

維新と全く同じことを歯切れよく言ってくれる区議会・市議会のせいぜい2、3人の無力会派と、意見の違いもあるけれど、少なくとも身を切る改革は続けていて、自民党と戦っている首長と議会第一党と、どちらを取るべきかと言ったら、言うまでもないでしょう。維新と減税の政策協定はさっき見た通り、何とも微妙な内容です。都民ファーストとだったら、はるかにしっかりした協定が可能です。都民ファーストには、大阪都構想のような、都区制度の大改革に前向きな都議さんも何人もいます。

したがって、維新は、来年の都知事選、その後の都議選で、今度こそ、小池知事と都民ファーストと連携して、議席を増やしたうえで、都政与党に加わるべきです。口だけの批判は、大坂維新が最も嫌うものでしょう。東京での改革をいっしょに実現しようじゃありませんか。

都議会はついに維新が一人もいなくなってしまいましたが、柳ケ瀬氏と音喜多氏の参院選挑戦は、また維新の改革を東京で本気で実現するための、一時転身と信じたいと思います。御両人でなくても良いので、都民ファーストと協力してくれる人材、あの大坂自民よりひどい東京自民と戦う人材を、都政や区政・市政に送り込んでほしいと願っています。