日本の改革

日本の改革に関するブログです。あるべき改革や政策等について考えていきます。

Yahoo!トップ「女性天皇認める79% 共同」:女系・女性天皇容認は、圧倒的な世論で、静かに実現する。

今日の要点

共同通信世論調査で、女性天皇を認めることに賛成が79.6%です。反対する人達は、この問題を勝ち負けで考えるのをやめましょう。矛を収めることが、日本のためを思う英雄的行為になるのです。議論はもう十分行いました。女系・女性天皇を容認する皇室典範改正を、静かに、粛々と進めましょう。

女性天皇容認を認める圧倒的世論。皇位安定継承の代替案はない。議論の時は終わった。

共同通信が5月1、2日に実施した全国緊急電話世論調査で、即位された天皇陛下に82.5%が「親しみを感じる」と回答、「親しみを感じない」は11.3%でした。女性天皇を認めることに賛成が79.6%、反対が13.3%です。

this.kiji.is

この問題については、以前、ブログで取り上げました。私の結論は同じです。皇位の安定的継承のため、皇室典範を改正し、女性・女系天皇を認めるべきです。

女系天皇・女性天皇を認めることは、国民を分断するのではなく、国民を統合する。愛国者が目指すべきは、論争での勝利ではなく、国民の統合。 - 日本の改革

これは、有識者の誰かが勉強したり考えたりした、鋭い学説や素晴らしい意見等によっているのではありません。多少の反対論や賛否の濃淡があっても、常識的に考えて圧倒的多数の国民がそう思っている、ということを根拠にしています。

今日は、改元の際の二つの報道について取り上げます。

まず、昨日5月1日産経新聞の阿比留瑠比氏の論説記事です。

阿比留氏は、「一番の問題は、女性・女系天皇の容認は、取り返しのつかない大きな混乱を招きかねない」ことだ、として、小泉政権時代に皇室典範改正が進まなくなった際のエピソードを紹介しています。宮内庁秋篠宮紀子さまのご懐妊の兆候を発表した際のことです。

 安倍長官「生まれてくるお子さまが男子でしたら、皇室典範改正は正統な皇位継承者であるこのお子さまから継承権を奪ってしまうことになります。(皇子同士が皇位継承で争った)壬申(じんしん)の乱になりかねません」
 小泉首相「…そうか」
 皇室の悠久の歴史の中で守り続けられた男系継承という伝統を、後世の浅知恵で曲げれば、皇位の安定的継承どころかかえって禍根を残すことになろう。

www.sankei.com

要は、愛子様悠仁様の間で皇位継承争いが起こる、と安倍氏が主張し、小泉総理が納得した、というものです。

本当にこんなやり取りがあったのかどうか、そもそも疑わしいと思いますが、仮にあったとしましょう。

あの当時は、秋篠宮紀子様の御懐妊とその後の悠仁様の御誕生で、国民は大喜び。これで皇位安定継承の問題はなくなった、という空気でした。めでたいニュースに水を差したくない、という気持ちもあったでしょう。小泉総理が当時、皇室典範改正をあきらめたのは、そうした世論を考えてのことでしょう。

しかし、上皇陛下が退位され、代替わりが行われてみれば、皇位継承者がいかに少ないか、国民は自分達の目で見て、実感しました。じかに目で見るまでもなく、以前の世論調査から、女系・女性天皇を認める意見は7割を超えていました。もう、小泉政権当時とは、全く状況が違います。

これから、女系・女性天皇を認める皇室典範改正の議論を始めたところで、皇族同士で「壬申の乱」など、起こるはずがありません。あまりに現実味のない話です。私には、阿比留氏が事実として紹介するこの発言が、本当のことだとは、どうも信じられずにいます。これほど現実感覚を欠いたことを本当に言ったとしたら、安倍氏にとって不名誉なことでしょう。

では、皇族同士が争わなかったとしても、周囲で騒がしい議論が起こるのではないか。それさえ、大したことにはなりません。上皇陛下が退位の御意志をにじませたお言葉を発表されたときも反対論はありましたが、圧倒的世論の前に、結局は粛々と生前退位の実現に向けた議論が進みました。女系・女性天皇容認についても、同じことになります。

代替わり時のもう一つの報道は、平成最後の日4月30日に放送されたNHKスペシャル「日本人と天皇」です。既にNHKオンデマンドで見られますので、見逃した方には視聴をお勧めしておきます。

www.nhk-ondemand.jp

私が驚いたのは、女系・女性天皇に反対し続けてきた平沼赳夫氏の発言です。上のNHKオンデマンドサイトのビデオで、49~50分あたりです。平沼氏が、悠仁親王に将来たくさん男の子がお生まれになることが望ましい、と言うので、インタビューアーが、一般の国民でも女の子だけ生まれることはあるし、天皇家だけ例外ではないのでは、という趣旨の質問をしました。

平沼氏は、この質問に対して、長い間、沈黙しました。動画にはたまたま時計の秒針の音が入っていて、何秒たったか分かります。平沼氏は10秒ちょっと黙ってしまった後、

「誰にも結論は出ないでしょうけど、じっと待つしかないな、それを信じながら」

と言ったのです。女性天皇に反対してきた代表的人物は、もう何の解決策も持っていません。

以前、ブログで紹介した通り、安倍総理も、(男系維持のために)旧宮家皇籍離脱の決定を覆すというようなことは、全く考えていないと国会で言っています。

kokkai.ndl.go.jp

 

代替案は、もう、ないのです。だから、阿比留氏は、壬申の乱などと言うしかないし、そのようなことは言わない平沼氏は、沈黙するしかないのです。

議論の時は終わりました。私はこの際、男系を維持すべきと考えて、主張して、運動までしてきた人達に、呼びかけたいと思います。

皆さんが、日本を真摯に思い、国を愛する気持ちを、私はいささかも疑いませんし、その気持ちは本当に尊いことだと思います。国を愛するがゆえにこそ、これまでのいきがかりをさらりと捨てて、国民の統合に資する制度に、そして、皇室が末永く続く制度に変えようではありませんか。この問題に勝ちも負けもありませんが、あえて言うならば、女系・女性天皇に反対していた方々が、国のために私を捨てることの方が、より困難で、だからこそ、それは英雄的な行為となるのです。

議論はしても、最後には天皇陛下の下で、日本国民は統合される。生前退位の際と同様に、またそのような国柄を内外に見せようではありませんか。国を思う全ての人が一致できる結論が得られることを願っています。