日本の改革

日本の改革に関するブログです。あるべき改革や政策等について考えていきます。

東京都23区議会、自民が単独過半数の議会は1議会のみ、自民が3分の1以下は14議会、自公で過半数割れは5議会。どの党派もチャンスのある議会。

・今日の要点

東京都23区議会で、自民が過半数の議会は1議会のみ、自民が3分の1以下は14議会、自公で過半数割れも5議会。もちろん、自民系無所属がいるので、単純には言えませんが、相対的に公明、共産が強く、少数会派も活躍のチャンスはあります。どの立場の人にとっても、一票が区議会を変える可能性があります。

自民が弱く、公明、共産の強い23区。少数会派にもチャンスあり。投票で変える余地は大きいです。

統一地方選後半の投票日です。東京23区議会の党派別議員数を調べてみました。

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出所:(公財)特別区協議会、各区議会、都民ファースト(ウェブサイト)

11.選挙・議会|公益財団法人特別区協議会

会派別名簿|江東区

会派別議員名簿 - 世田谷区議会

【会派等の構成】中野区議会ホームページ

https://tomin1st.jp/#Members

※以下のように調べましたが、間違い等あったら、ご教示いただければ幸いです<(_ _)>

(ベースにしたのは、特別区協議会のウェブサイトのエクセルの表です。が、この表にはなぜか、江東区、世田谷区、中野区の党派別議員数がのっていなかったので、そこは各区の議会ウェブサイト(現在掲載分)で補いました。また、都民ファーストの議員数ものっていませんでした。これは国政政党がないから(泣)だと思います。こちらは、都民ファーストのウェブサイト掲載の区議の数を載せました。江東区の立民の欄は、江東区議会民政クラブの数を載せています。また、世田谷区の立民は、社民を入れた共同会派の数になります。)

政党別の議員数を見る前に、議員の数全体を見ると、定数と現員(現在の議員数)とが、けっこう違っていることが分かります。23区全体の定数が902で、現員が875です。この現状で、各区議会が議員数が少なくてすごく困っている、という話も聞きません。つまり、まだ定数削減の余地がある、ということです。本ブログでも以前書きましたが、最近、いくつかの区議会で議員定数削減の動きがあったのに、実現しなかったのは残念なことでした。

(人口)÷(地方議会の議員定数):東京都は鳥取の6.6倍。東京では、世田谷区が千代田区の7.2倍、八王子市が福生市の4.7倍。 - 日本の改革

さて、党派別の議員数です。表を見ると、やはり国政に比べて、自民がかなり少ないのが分かります。選挙区制度のせいもありますが、基礎自治体の選挙では、そもそも政党の色が薄くなっているからでしょう。

ここで、現員(現在の議員数)と各党派の議員数を数えてみれば分かる通り、自民党が単独で過半数をとっている区議会は千代田区だけです。自民が3分の1以下が13議会あり、自公で過半数割れも5議会あります(新宿区、台東区、渋谷区、杉並区、北区)。

もちろん、自民系無所属もいますから、結局は自公で過半数と同じ結果にすることもできます。ただ、自民党自身は、正式に自民党かどうかに、やはりこだわっているようです。

中北浩爾『自民党ー「一強」の実像」』(中公新書)p238-239によれば、自民党は2012年に国政で政権を奪還した後、地方議会・地方組織の重要性を意識して、2015年の統一地方選では対策のためのPTを作ったそうです。そして、各地方議会での単独過半数の確保、それが無理なら友党との過半数の確保、というのを目標にしました。

そのPTが調べたところによると、自民党は市区町村議会で最大会派であるものの、立候補時点での党籍を明確にしている候補者数は、公明、共産よりも自民の方が少なかったということです。町内会の支持を得るには、案外、自民党の名前がない方が良いようです。それを課題として認識して、自民から出馬してもらえるよう働きかけたようです。これも奏功して、前回の統一地方選で、自民は道府県議会でも、市区町村議会でも、議員数を増やしました。

自民党―「一強」の実像 (中公新書)

自民党―「一強」の実像 (中公新書)

 

 このように、正式に自民党かどうか、というのは、自民党自身は当然こだわっている話です。その「正式な」自民党議席数が比較的少ないのが、23区議会です。元は自民で同根でも、会派が別なら、地域ごとの色々なテーマについて、国政自民と別の判断をする余地も、いくらかはあるでしょう。今年の県議選のように、自民中央の派閥争いで保守分裂に近い状況にでもなれば、なおさらです。各区議会で自民の議員数が少ない、というのは、他の党派の議員、支持者にとっては、大きなチャンスですし、うまく「つけ込む」べきでしょう。

逆に、自民党の支持者にとっては、何とか単独過半数の議会を一つでも増やし、区議会での議席の比率を高めるために、投票に行く価値があるはずです。ご存知の通り、自民都連は都議会の選挙で散々の成績でした。まあ、私ごときに言われなくとも、自民支持者の方は投票率は高いだろうと思いますが。

自民以外の政党の話に戻れば、たとえば、受動喫煙防止を区政で進めようというとき、数名の少数会派でも、公明党を説得して、公明党の名前で議案を出してもらって、他の党派がそれに追随すれば、自民党が反対しても、可決する可能性はあります。花を持たせて実をとる、ということができます。各区議会で、少数会派にとっても、現有議席を守ったうえで、ゼロを1人に、1人を2人に、2人を3人にすることは、大きな意味のあることです。

ということで、23区にお住まいの皆さん。既にお済ませの方も多いでしょうが、区議会を変えるせっかくの機会を生かしましょう!