日本の改革

日本の改革に関するブログです。あるべき改革や政策等について考えていきます。

(人口)÷(地方議会の議員定数):東京都は鳥取の6.6倍。東京では、世田谷区が千代田区の7.2倍、八王子市が福生市の4.7倍。

今日の要点

統一地方選の後半戦が始まりました。人口/議員定数で見ると、東京都議会の議員定数は、他の道府県に比べて、議員定数は相対的に一番少ない自治体です。

・一方、東京都内について人口/議員定数を見ると、世田谷区が千代田区の7.2倍、八王子市が福生市の4.7倍で、相当の格差があります。議員定数が相対的に多い区・市で、定数削減を主張している候補者を応援します。

都道府県議会の「一票の格差

統一地方選の後半戦が始まりました。この機会に、地方議会での「一票の格差」を考えてみます。議員定数一つに対して、人口が多い地方自治体は、それだけ、地方議会選挙で自分達を代表してくれる議員が少ないことになります。

もっとも、自治体の場合、各議会の定員が多いか少ないかは、国政選挙での一票の格差と同じには考えられません。各自治体は、それぞれに独立した団体として議会を運営しているからです。

しかし、都道府県は、国に対する関係では、全く同格の存在として扱われます。知事会でも、人口の多い自治体が特別に強い発言権を制度的に与えられているわけではないでしょう。だから、都道府県間での税収の配分などの問題では、いつも大都市圏の自治体が不利な立場になります。このように考えれば、都道府県議会についても、「一票の格差」は、なるべく小さい方が良いことになります。

ここでは、行政需要は人口が多いほど高い、と考えて、人口と都道府県議会の議員定数の比率、つまり、人口/議員定数=(人口)÷(地方議会の議員定数)の値を比べてみます(有権者数と議員定数の比ではないので、カギかっこ付きの「一票の格差」です)。
結果は、以下のようになりました(グラフの単位は1000です)。

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(人口)/(都道府県議会の議員定数) 各データ出所:総務省

(データは以下を利用:)

統計局ホームページ/日本の統計 2019−第2章 人口・世帯

総務省|地方公共団体の議会の議員及び長の所属党派別人員調等(平成30年12月31日現在)

人口/議員定数が最も大きい東京都は106,000で、最も小さい鳥取県1,6000の間では、6.6倍の格差があります。37府県が東京の半分未満です。また、平均は40,000です。

定数削減の努力をした議会もあります。大阪府議会は、定数109を88に減らしたので、ようやく東京都に次いで2位となりました。以前、維新の柳ケ瀬都議から、大坂維新が大阪府議会の定数削減をしたときの考え方は、人口との対比で、東京都と同じ程度の議員定数とする、ということだったと聞きました。柳ケ瀬氏の言うことが事実なら、ほぼ目標達成でしょう。

他の自治体も、特に大都市の自治体は、東京都の水準に少しでも近づける努力はすべきでしょう。最下位クラスの鳥取、島根等をはじめ、平均未満の自治体は、やはり道州制によるリストラが本来は必要です。

 

東京都内の市区議会の「一票の格差」も是正しましょう!

では次に、東京都内の区議会、市議会はどうでしょう。

23区議会の比較等については、既に、「東京23区議会を考える」という素晴らしサイトがあります。そこでは、各区の議員定数・議員1人当たり人口・平均年齢・女性比率・議員報酬・政務活動費を表の形で一覧にしています。

23kugikai.net

ここでは、東京都のデータを使って、区議会と市議会につき、人口/議員定数をあらためて調べて、グラフにしてみました。

23区の区議会については、以下のようになります(人口は、東京都の直近の推計人口を利用)。

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(各区の人口)/(各区議会の議員定数) データ出所:東京都

東京都の人口(推計)トップページ

任期満了日(定数)一覧 | 東京都選挙管理委員会

人口/議員定数の最も大きい世田谷区は18616で、最も小さい千代田区との間では、7.2倍強の格差があります。平均は9994で、これを下回る区では、議員定数の削減を議論すべきでしょう。区も独立した自治体ですが、東京都と区の協議や、特別区長会の中では、同じ一つの区として扱われるのですから、出来る限り格差は縮小させるべきです。

なお、人口との比較で最も議員定数の多い千代田区議会は、あの内田茂がいたところで、内田は千代田区を選挙区として都議を長年つとめました。人口/議員定数が極端に小さくても、改革が全く進まなかったのは、こういう政治家がいたのも理由でしょう。

東京都の市議会の人口/議員定数については、以下のようになります。

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(各市の人口)/(各市議会の議員定数) データ出所:東京都

任期満了日(定数)一覧 | 東京都選挙管理委員会

東京都の人口(推計)トップページ

人口/議員定数が最も大きい八王子市は14410で、最も小さい福生市の3048の間では、4.7倍の格差があります。平均は5998です。

東京都の市部は、23区に比べて、インフラ整備等が遅れていますし、区と市では制度も違うので、区と市を比較すべきではありません。ただ、同じ市同士の間では、「一票の格差」はもっと縮小させるべきでしょう。

以上が、東京都の区議会、市議会についての、人口と議員定数の比率の概要です。市部よりも23区の方が、はるかに格差が大きいことが分かります。実際、都民ファーストや無所属系の議員(候補者)には、定数削減を主張している人達がいます。

都民の方は、来週日曜日の投票日に向けて、区議会、市議会の定数という論点についても、各候補の主張を吟味されてはいかがかと思います。