日本の改革

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竹田JOC会長が辞意。招致に最大の責任があるのは森喜朗氏。森氏は、東京五輪組織委の会長を辞任せよ。

今日の要点

日本オリンピック委員会JOC)の竹田恒和会長が周辺に辞意を漏らしたとの報道。竹田氏が辞めるなら、東京五輪組織委員会森喜朗会長も辞めるべきです。どちらも、東京オリパラ招致委員会評議会の副会長であり、招致には連帯責任があります。

・それだけではありません。森氏本人が、間接的な表現ながら、東京オリパラ大会招致成功の最大の功労者は自分だと言っています。それならば、招致活動全体に最も重い責任があるのは森氏です。

東京五輪招致委評議会の副会長だった竹田氏がJOC会長を辞任⇒同じく副会長だった森喜朗氏も東京五輪組織委の会長を辞めるべき。

安倍総理は昨日午後、東京・富ケ谷の私邸で、2020年東京五輪パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相と約1時間にわたり会談しました。五輪招致疑惑でフランス司法当局の捜査対象となっている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長の進退問題について意見を交わした可能性がある、と、佐賀新聞が報じています。

www.saga-s.co.jp

はたして、竹田会長の進退程度の話でしょうか。フランス検察当局からは、司法共助要請が来ています。竹田JOC会長が辞めたら、日本の検察も手を出しやすくなる可能性があります。森氏も含めてです。彼はそれを恐れて、総理に直談判したのではないでしょうか。安倍総理本人だって、招致活動の裏でどう関係したか、分かったものではありません。

本件は、2020年東京五輪パラリンピック招致で不正があった疑いで、フランス当局がJOC竹田恒和会長の本格捜査に乗り出したことで、一気に緊迫化しました。仏当局は、竹田氏が理事長だった「招致委員会」が2013年に、シンガポールコンサルタント会社に支払った計約2億3000万円の一部が汚職資金洗浄に使われた可能性を疑っている、と報じられています。

日本での捜査については、ファクタが今年3月号の記事で詳細に報じています。

内偵を進めていたパリ大審院ルノー・バン・ルンベック予審判事は16年、日本・EU欧州連合)間の国際刑事共助協定に基づき、日本に①贈収賄、②資金洗浄、③組織集団による資産隠匿の容疑で、招致委関係者5人の事情聴取を含む捜査共助を要請した。日本は東京地検特捜部が捜査を担当、17年2月20日付で堺徹東京地検検事正(現東京高検次長検事)が、林真琴法務省刑事局長(現名古屋高検検事長)に報告している。国際捜査共助法14条(速やかに意見を付して提出)の条項には「意見はありません」としてフランスに送った。

ファクタは日本の捜査共助報告の中身を検証して、記事にしています。竹田氏は責任転嫁に終始しているということです。

記事では、あらためて招致活動のひどさも浮き彫りになっています。

2020招致委はもともと石原慎太郎都知事電通から6億9千万円を借り入れ、東京都所管のNPO法人としてスタート、都拠出の35億円(税金)と民間から集めた52億円(寄付金)が別々に計上されたが、招致決定後の会見で水野自身が「両方が相交じっていて計算は複雑です。だから、現在は報告ができません」と述べたほど。いまだに区分会計が不透明なままだ。

facta.co.jp

「招致委員会」の「評議会」で、竹田氏は副会長を務めていて、同じく副会長だったのが、森喜朗氏です。数十億円の金について、区分経理もできていないようなデタラメな組織の評議会の役員は、全員、何らかの責任をとるべきです。

副会長は他に二人います(当時の経団連会長と日本商工会議所会頭)が、現在も主要な五輪関係の団体トップを務めるのは竹田氏と森氏だけです。招致の実働部隊として、竹田氏と森氏、どちらが実質的な力を持っていたかと言えば、やはり森氏の方でしょう。竹田氏がJOC会長を辞めるなら、森氏も当然、東京オリパラ委会長を辞めるべきです。

http://www.nga.gr.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/3/2h231220goriniinnmeibo.pdf#search=%27%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E6%8B%9B%E8%87%B4%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%27

竹田氏は今年1月、東京五輪招致を巡る贈賄疑惑でフランス当局の捜査対象となったことにつき、記者会見を行いました。

竹田氏はここで、不正送金疑惑を否定、違法行為は行っていないという趣旨の発言をしました。違法なことをしていないにも関わらず、JOC会長を辞めると言うなら、東京五輪のイメージを悪化させる等の理由でしょう。それなら、森氏も、違法行為など一切なかったとしても、招致活動が東京五輪のイメージを悪化させたことにつき、招致委員会の評議会副会長として、責任をとるべきです。

上記のファクタの記事中では、事情聴取を受けた5人の名前が挙がっています。竹田氏以外は元ミズノ会長や東京都の役人等で、森氏の名前は挙がっていません。しかし、森氏に捜査が及ぶ可能性も指摘されています。竹田氏の記者会見の場にいた、フランスのAFP通信社の女性記者が捜査の今後の見立てについて発言しています。

「問題になっているのは招致委員会ですから、オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗・元首相に捜査が飛び火することも十分にあり得ます」

森氏も、総理の顔を見に行きたくなるわけですね。

hbol.jp

森喜朗氏曰く、招致の最大の功労者は石原慎太郎氏。石原伸晃氏とともに、慎太郎氏を説得したのは私、森喜朗

森喜朗氏が五輪招致の成功で浮かれていた2015年、彼はある講演で、こう話しています。

「もう一つ、東京開催決定で申し上げておかなければいけないことがございます。それは、当時の都知事石原慎太郎さんのことです。自分の選挙では負けたことがないのに、コペンハーゲンで破れ、とても悔しがられた。そして、もう選挙はやめたと。もう選挙に出ないと。当時、神奈川県の松沢(成文)知事にバトンを委ねられた」
 「そのうちに宮崎県の東国原(英夫)さんが五輪反対を掲げて立候補された。こういうような状況で、これは何としても石原さんに出ていただかなくてはならんだろうということになった」
 
 「そこで、石原さんと長い付き合いがあった私は申し上げました。『あなたの息子さんが自民党の幹事長をやっているんだよ。その幹事長が自分のお父さんを説得できないということになれば、石原伸晃の政治生命は不利になるよ』と」
 「忘れもしませんが、2011年3月10日、必死に伸晃君はお父さんを説得し、私も側におりました。最終的には石原さんが出馬をしてくれました。それが、あの3・11の前夜ですから、これは、私は本当によく覚えております。私はそのとき、石原さんに『大変失礼だけれども、五輪やるといって選挙してください。当選したらすぐ辞めればいいじゃないですか』と。それからしばらくして石原さんは都知事をお辞めになりましたけど、しかし、東京都で2020年五輪・パラリンピックがあるということだけは、きちんと確約された」
 
 「東京五輪、ここまでこれた最初の功労者は石原都知事(当時)。

産経新聞2015年11月30日)

www.sankei.com

つまり、石原伸晃氏を使って、嫌がる石原慎太郎氏を翻意させて都知事選に出させたのは俺だ、ということなのですから、「東京五輪石原慎太郎氏が最大の功労者」=「俺が最大の功労者」ということです。彼らしい自慢話です。

その東京五輪は、今、どうなっているでしょうか。招致活動が刑事事件になっています。本当は国際平和のため、祝福されるべき大会の名をここまで汚してしまい、それを食い止めることができなかった最大の政治的、道義的責任は、東京五輪招致の「最大の功労者」である森喜朗氏にあるはずです。森氏は、東京五輪組織委の会長を辞任すべきです。

日本政府も、東京都も、組織委も、「イメージダウン=広告料収入激減」などということを心配している場合ではありません。イメージダウンなんて、結局は、実行犯の疑いが持たれている電通の都合だけではないですか。

もう少し早い段階でここまでの事実が明らかになれば、五輪など辞退すべきでした。それができない以上、国民、都民は、真相解明と、膿を出し切ったうえでの大会開催を望んでいます。徹底した真相解明・責任追及と再発防止。これが、東京五輪に責任ある人々に課せられた責務です。