今日の要点
・国民民主党が維新との連携を模索との記事が出ています。維新は、橋下さんを総理にするために、受けるべきです。
・国民民主党と維新が合流して、各選挙区で立憲民主党に対抗馬を立てる姿勢を示して脅して、立民に「予備選」等を飲ませるべきです。
維新にも国民民主党との連携に前向きな幹部がいる?
時事通信が昨日、国民民主党が日本維新の会との連携を模索、と報じました。記事冒頭を引用します。
「支持率低迷にあえぐ国民民主党内で、日本維新の会との連携を模索する動きが浮上している。統一会派や合流、維新「創業者」の橋下徹前代表をトップに迎える新党構想などがささやかれているが、実現するかは不透明だ。
国民は1月、自由党との合流を目指し、衆参両院で統一会派を結成した。国民の参院ベテランは「自由党との合流は第一歩。いずれは維新とも一緒になる」と野党再編に意欲を示す。既に水面下で維新側に打診し、一部幹部から前向きな反応を得ているという」
この記事の新しい情報は、維新の「一部幹部」が前向きだということです。
以前、このブログでも書きましたが、維新の松井代表も馬場幹事長も、国民民主党との連携は否定していました。国民民主党の玉木代表も、自由党と連携する際、「他には断られた」と言っていましたが、維新のことでしょう。 昨日は維新の党大会でしたが、そこでも特にこの話は出ていませんでした。
松井代表と馬場幹事長が他の野党との連携を否定するのを、私はブログで批判しました。橋下さんを総理にする気も日本全体の改革も全くやる気がない、ミニ野党に安住しているだけだ、と言ってぼろくそに叩きました。
立憲民主党は、「本当に」消費税増税に反対か:連合は消費税増税に賛成。自治労もおそらく賛成。 - 日本の改革
時事通信の報道が正確なら、維新内にも、国民民主党(+自由党)との連携に賛成な議員もいるということです。現状では、代表と幹事長は反対でも、今後、変わる可能性もあるかもしれません。
もちろん、「一部幹部が前向き」と言っても、現実味があるかどうかは、どの幹部かにもよります。幹事長にその気はないとしたら、下地氏あたりでしょうか。彼が賛成なら、代表、幹事長も考えを変える可能性もあると思います。下地氏は、国会議員団政調会長から、副代表、国会議員団選対本部長になったようですね。維新が姿勢を変えるなら、私はこれまでの批判を撤回し、謝罪しないといけません。
今回私は党の副代表、そして国会議員団選対本部長を拝命することになりました。今の私の頭の中のすべてが、全国の選挙で仲間を勝利させることに集中しています。それが私の今の役割です。頑張っていきます。全国のみなさん、維新は面白いですよ。
— 下地ミキオ (@mikioshimoji) January 31, 2019
(旧希望968万票)+(維新339万)=(国民+維新1307万票)>(立民1108万票)
と書いてましたが、この計算はやっぱり違うと思います。
旧希望の党については、選挙中に大失速したとは言え、小池さんへの期待で票を投じた人が多かったのですから、支持率1%の今では、とてもこんなに取れないでしょう。維新も、あの選挙の後、橋下さんは政権奪取論を書いて維新の失敗を分析、テレビ番組では、「なくなればいい」とまで発言。今度の参院選は厳しいと思います。
やはり、政党は、党首・代表・創設者といった「党の顔」が国民的な支持を集める人でなければ、自民党を倒すことなど出来ません。日本維新の会は、自分達が批判する「口だけの政党」でないのなら、本気で日本全体の改革を実現するつもりがあるなら、どんな悪魔とだって手を組んで、橋下さんを総理大臣にするべきです。
以前のブログに書きましたが、自民党をみたび倒すためには、郵政選挙と民主党への政権交代選挙で投票したけれど、その後投票しなくなった1400万人の人達、日本が本当に変わると実感できるときだけ投票する人達の心を動かさないといけません。
消えた1400万人 — 郵政選挙と政権交代選挙で投票し、今は投票自体をしなくなった人達 — - 日本の改革
それが出来るのは、現状では、橋下徹氏だけです。
昨日、私は、旧民主党、つまり立憲民主党も国民民主党も橋下さんを担いだときの計算をしてみました。数字は、2104年衆院選での比例票の概数です。自民政権打倒、橋下改革政権樹立の期待で1400万人が戻ってくるとして、
(旧民主900万)+(1400万)+(維新800万)=(3100万)≫(自民1800万).
"NewsBAR橋下"での、橋下・小沢・玉木会談:次の衆院選で自民打倒、橋下政権樹立。 - 日本の改革
2014年の衆院選が史上最低の投票率だったことを考えれば、本当の改革政権が出来ることへの期待で、投票率が10%超上がって、1000万のオーダーで票が上乗せされるというのは、十分に現実的な話です。
参考までに、これまでの投票率の推移をまた貼っておきます。見て下さい、安倍政権になってからの、1400万人の人々の諦めと絶望を・・・。誰かが立たなければいけないし、誰かを立てなければいけません。
立憲民主党にプレッシャーをかけて、野党予備選等を飲ませるための国民・維新連携
さて、問題は、立憲民主党に、どう野党連携をさせるか、です。現状では、枝野氏は全然その気はありません。橋下さんがNewsBAR橋下で言っておられた通り、国民民主党が共倒れ覚悟で一人区でも全部立ててチキンレースをしかけないと、とても態度を変えないでしょう。玉木氏は、国民民主と自由で立民を脅して、最終的には予備選等実施による候補者調整を飲ませるようにすべきです。
そのやり方で、実際に立民を屈服させる見通しが出来れば、野党が一つにまとまらないまでも、無駄な潰し合いは避けることが出来れば、しかも、予備選等による公平な候補者選びで国民も納得できる形になれば、橋下さんが出馬できるはずです。
問題は、どれくらいの現実味をもって、国民民主党と自由党が立憲民主党の態度を変えさせられるか、です。相当揺さぶることが出来て、可能性が高くなれば、橋下さんが乗る可能性も高くなります。すると、先ほどの1400万票が、立憲民主党へのプレッシャーとしても働くはずです。
大変難しいことですが、野党各位には、是非、安倍政権を倒して改革政権を作るために、脅したりすかしたり握れる手は握ったり、国民に見応えのある「政治」をやってほしいと思います。