日本の改革

日本の改革に関するブログです。あるべき改革や政策等について考えていきます。

"NewsBAR橋下"での、橋下・小沢・玉木会談:次の衆院選で自民打倒、橋下政権樹立。

今日の要点

橋下徹氏、小沢一郎氏、玉木雄一郎氏が、野党の戦略について議論。候補者選定を政党内の密室ではなく、公開の予備選等で行うべきとする意見で一致していました。

・予備選や世論調査等で野党候補者を決めるやり方は、いくつもメリットがあり、是非実現すべきです。

・次期衆院選で、予備選や客観的な世論調査利用で候補者を選び、国民が納得する野党連携を実現。次期総理候補は橋下徹氏。これで、自民に勝てます。

"NewsBAR橋下"での、橋下・小沢・玉木会談。候補者選定は公開の予備選等で実施。

 AbemaTVのネット番組「NewsBAR橋下」に、小沢一郎氏と玉木雄一郎氏が出演。橋下さんと野党の戦略について議論していました。

abema.tv

私は昔、権力の絶頂にいた頃の小沢一郎氏が大嫌いでした。今は嫌いというほどでもないですが、正直、好きでもありません。ただ、好き嫌いはおくとして、番組で紹介されていた通り、「自民党政権を二回倒した」政治家であるのは確かです。

1955年以降、たった二度の政権交代をどう評価するかは、また書きたいと思います。それぞれの政権交代時、私は、日本新党の連立政権は支持、民主党政権は不支持でした。今では、民主党政権にも良い面はいくつかあったと考えています。結局、二度の政権交代は、やはりやって良かったと思っていますので、小沢氏の実績は評価せざるを得ません。今後、自民党政権をみたび倒して改革派政権を樹立するために、小沢氏が力を発揮してくれるなら有難い話です。

橋下さんの番組の話に戻ります。まず、橋下さんが、今年の参院選で野党が統一名簿方式をとることに反対しました。小沢氏と連合は、比例代表での統一名簿で合意したと報じられています。番組では話題に出ていませんでしたが、統一名簿には、立民の枝野代表も反対しています。

mainichi.jp

橋下さんが統一名簿方式に反対するのは、候補者決定は野党間での権力闘争で、有権者の選択で収斂するのがあるべきプロセスであって、国会議員同士の話し合いだけで決めるのはダメだ、というのが理由です。番組でも、あらためて、野党間の予備選の実施を主張されていました。「政権奪取論」にお書きの通りですね。

政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書)

政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書)

 

 小沢氏が何と言うかと思ったら、あっさり橋下さんに賛成していました。一部の選対執行部や党同士のやり取りではダメだと。予備選を出来るだけの体制が今の政党にあるかはともかく、考え方は賛成だと。

そこで橋下さんが、実際に選挙をやらなくても世論調査で決めるならどうか、と投げかけたら、「そうそうそう。」実際、自民党のときは、実質的には橋下さんの考えでやってきたと答えていました。

これには驚きました。統一名簿についての連合との約束なんて、いきなり反古!個人的には、連合なんかとの約束より、橋下さんの提案に本気で乗り換えてほしいところです。まあ、この話に立憲民主党が乗ってくるなら、という前提付きの議論で、考え方としては賛成、ということかもしれません。

玉木氏は、予備選について、いきなりは難しくても、象徴的な選挙区で試行して、公平で透明性のあるルールを決めて、それから広げたらどうか、と提案。玉木氏はもともと、立民の枝野氏が予備選という考え方に賛成したときに、前向きなツイートしてましたが、更に具体的に踏み込んだ形です。

 橋下さんがこれを引き取って、参議院選を試金石にして、衆院選でやればいいと。

問題は、そもそも枝野立民が、このやり方に乗ってくるかどうか。橋下さんの提案は、もっと国民民主党が積極的に候補者を立てて、立民にプレッシャーをかけて予備選方式を飲ませる、というものでした。玉木氏も、自分達は原則立てると言っている、「最後は一本化するということで合意はしているが、プロセスはね」と、かなり前向きです。

予備選や世論調査での野党候補者選定のメリット

というわけで、橋下・小沢・玉木会談の結論は、

・野党の候補者選定は、国民に見える形で、予備選ないし客観的な世論調査の結果で決定。決定にはしたがうよう、各党で合意。公平で透明性のあるルールを作る。

参議院選で(一部選挙区で)試行して、衆院選で本格実施。

・以上を枝野立民に飲ませるために、国民民主(自由も?)は、一人区に候補者擁立の姿勢でプレッシャーをかける。

ということでした。

いずれも納得です。ここでは、一番目の、予備選や世論調査等での野党候補決定、という点について、メリットを考えてみます。

第一に、そもそも、政党は国民に公開で物事を決めるべきです。

政党は、政党交付金という国民の負担で運営されており、国民生活を左右する権力行使に関わる団体です。選挙の候補者の決定を、選対本部等が密室で行ってきたことがそもそも間違っています。

野党は、候補者選定(選挙対策本部)も、政策決定(政務調査会部会等)も、議会運営(国会対策)も、原則公開にして、自民党にも同じことを迫るべきです。

古い自民党と、改革を行う野党ということで、違いもはっきり出るし、将来的には、自民党の政党運営も公開させることにつながるでしょう。本来、政党交付金制度を導入したときに、政党の組織・運営を規律する「政党法」を作るべきでしたし、今後も政党法の制定を目指すべきです。政党法については、シンクタンク構想日本等が、以前から主張しています。

www.kosonippon.org

第二に、国民が納得する形で、野合でもなくバラバラでもない野党を作れます。
橋下さんの番組で言われていたことですが、自民党内も実は原発や安保で考え方がバラバラの政治家が集まって一つの政党となっているのだから、これに対抗する野党内でも、考え方の違いはあっても良いはずです。ただ、現状では主張の違う野党がいくつもあるのだから、予備選や世論調査など、国民の納得のいく形をとる必要があります。私も以前、このブログで、予備選が難しいなら、野党同士の公開討論を経た一本化をするべき、と書きました。

野党は、野合もダメ、バラバラもダメ!:野党は①消費税、②原発、③行政改革につき、国民の前で公開討論せよ - 日本の改革

第三に、政党内の競争によって、より良い候補者が選ばれることになります。

中選挙区制の方が良かったとか、自民党のかつての派閥政治にも人材育成という良い面があったとかいう議論は根強くあります。最近では、小選挙区制で、結局は安倍政権の一強多弱が続いているじゃないか、とも言われます。

abematimes.com

私は、中選挙区制度の政治腐敗の時代に戻すべきではないと思いますし、小選挙区制の方が政党間の競争が促されて政権交代が可能になるから、小選挙区制は支持します。ただ、政党内の競争や人材育成ということを考えれば、特に今の野党内で、もっと競争が必要です。予備選や世論調査での候補者決定は、これにも役立ちます。言わば、中選挙区制時代のメリットを小選挙区制でも生かすということです。

 第四に、国民の注目・関心を集めることが出来ます。

民主党に政権を奪われて野党に転落したときの自民党が、野党暮らしの最初の頃に辛かったのは、とにかくテレビが民主党のことばかり取り上げているということでした。鳩山政権は、普天間での県外発言での失敗以前から、メディアから実は相当批判されていたようですが、自民の広報担当は、それでも注目を浴びた方が良い、悪名は無名にまさる、と考えていたようです。これについては、以下の本で紹介されています。 

情報参謀 (講談社現代新書)

情報参謀 (講談社現代新書)

 

与野党間の競争は、メディアで報道される時間の奪い合いという一面もあります。野党の予備選は、イベントとしても注目されますし、メディアに取り上げられる物理的な時間の確保も出来ます。

以上のように、野党候補者の選定を、予備選や世論調査で決定することは良いことづくめです。現状のミニ野党の四分五裂状態を、国民の理解を得る形でまとめることが出来るはずです。

次期衆院選で、予備選や世論調査で候補者選定、国民が納得する野党連携を実現。次期総理候補は橋下徹氏。これで自民に勝てる。

橋下さんの番組にまた戻ります。

小沢氏も玉木氏も、橋下さんの出馬を促していました。橋下さんはいつも通り、自分には人間力がない、永田町で仲間をつくったりすることは出来ない、と言われていました。

私は、橋下さんのこの言い方を聞くときに、いつも思っていることがあるのですが、それを、玉木氏がズバリと言ってくれました。

「それしか障害がないということじゃないですか」

その通り。橋下さんが現役のときに国政進出を否定したり、引退してから政界復帰を否定したりするときは、いつも、自分には議会等で仲間集めをする力はないから、という言い方でした。逆に言えば、それさえ誰かがやってくれるなら、出馬するにやぶさかでない、ということです。

小沢氏も、多数派形成だの選挙だのの実務は自分がやる、橋下さんには全野党をまとめるリーダーになってほしい、と言っていました。

次の衆院選でその形がとれるなら、自民党政権を倒して、橋下政権が出来ます。全野党がまとまる形で、政権交代の可能性が出れば、しかも橋下さんが総理候補となったら、郵政選挙民主党政権交代時並みの投票率になるでしょう。つまり、安倍政権になってから選挙に行かなくなった人達が、再び投票所に足を運ぶことになります。

総理候補として野党リーダーの橋下さんが出馬すれば、郵政選挙民主党政権交代選挙で投票したけれど安倍政権で投票しなくなった人達が、また投票してくれるでしょう。おそらく1400万人はいるはずです(これについては、以前ブログで書きました)。

消えた1400万人 — 郵政選挙と政権交代選挙で投票し、今は投票自体をしなくなった人達 — - 日本の改革

投票率アップでこれだけの票、1400万票が野党票に加わります。しかも、橋下さんが現役時の維新は、安倍政権で低投票率の2014年にも830万票を取っているのです。私に言わせれば、維新票ではなくて橋下票です。旧民主の票が比例で900万票くらいとしましょう。すると、900万+1400万+800万=3100万。比例票で1800万票程度の自民など、簡単に吹き飛ばせます。あとは小選挙区で予備選によってまともな候補者を選べばいいだけです。

 

私はいつも思っていました。橋下さんは、一介の国会議員はもちろん、政党代表にも、一大臣にも、何の興味もない。国政進出するなら、一度の衆議院選挙で、一気に総理大臣になれるときだけだ。自分は橋下さんに総理大臣になってもらって、日本の大改革を本当に実現してほしいから、橋下さんが一度の選挙で総理になれるような、そんな環境づくりをしてくれる政党や政治家を支持しよう、と。

日本維新の会にはその気がないようなので、少なくとも今は、橋下さんを全野党のリーダーに、と言っている小沢氏にも期待してみようと思います。